うさぎとファンタジー

ばらばらな思いを整理する雑記帳。

おんな城主直虎(16)綿毛の案

2017・4・23放送

キャスト

  • 旅の男(柳楽優弥)…直虎と偶然出会う旅の男。ほとんど裸で初登場する。

 

あらすじ

  瀬戸方久に綿花の生産を提案される直虎。初めて見る木綿に興味津々の直虎は喜んで瀬戸村で育てようと思うが、人手が足りないと言う危機を迎える。それ以前に実施してしていた、誰の土地でもない土地を耕すとその土地がもらえ、しかも3年は年貢を取らないと言う「3年荒野」と言う政策にもかかわらず、百姓が足りないのであった。

  近くの国衆(?)であり新しい目付役の鈴木家へ百姓を借りにいく直虎だが、丁重に断られる。政次に頼りたくないばかりに、意地になって他の目付役のところへ頼みに行くが、失敗する。

  政次の元に、なつと亥之助が帰ってくる。最初はなつの身を案じる政次だが、なつの小野家を、政次を助けようと言う思いに触れて、受け入れる。

  政次は直虎を訪ね、ぎこちない之の字から直虎が六左と物見遊山に行ったと聞く。また、禰宜から綿花作戦と人手が足りぬと言う話を聞き、それだけで人を借りに行ったのだと言い当てる。

  領主が大事な百姓を手放そうとしないことにようやく気付いた直虎だが、六左と之の字が政次を頼るよう提案してくるのを退ける。直虎は、瀬戸村で綿花の芽が出ないため、他の村々へ綿花の種を持って回ったが、どこの村でも断られる。一緒に村を回った之の字はすっかり疲れ切ってしまった。そこで、一人で水を汲みに行くと、旅の男が泉で水浴びをしているのを見つける。そこで、どこかで人を買うと言う話を聞き、急いで瀬戸村へ戻ると、暖かくなったからか綿花の芽が出ていた。

  政次は直虎がまた不在であることを知り、六左を脅迫して居場所を聞き出す。

  直虎は、人が売られているのは主に戦場だと方久に聞き、戦場へ行こうと目論む。之の字が猛反発するが、なかなか聞き入れない。方久の茶屋で諸国の噂を聞くと、松平は戦が落ち着いてしまったこと、美濃で戦になるかもしれないことを話している。之の字が美濃は遠すぎると諌めていると、政次が現れて噂を流してはどうかと言ってくる。領主にとって得はなくとも百姓にとって得があれば、噂を聞いて逃げてくるものがいるかもしれないと。意地になって拒絶しようとする直虎を、之の字が優しくなだめ、自ら瀬戸村のことを茶屋の人々に吹聴し始める。方久もそれに乗り、そのうちに直虎も決意して加わり、皆と一緒に音楽に乗って歌い踊り始める。

  その後、戻ってきた直虎は疲れた様子で倒れてしまうが、病気ではなくただ寝ているだけだったことが判明する。同じ頃、駿府では寿桂尼がバッタリ倒れていた。

  起床した直虎は、続々と百姓が集まってくるのを目にする。大成功である。しかし、政次の策であることから、政次の方が城主にふさわしいのではないかと直虎は落ち込んでしまう。それを南渓和尚は、政次をうまく使えば良いと励ました。また、龍潭寺は虎松の手習いを始めることにする。しのは反発しそうになるが、政次の言葉を思い出し受け入れる。

 

台詞

  • (しのに対して、にこやかに)政次「仰せの通りにございますが、あまりあちらこちらに噛みつかれますると、頼りを失いまするぞ」
  • (小野家に戻ると風当たりがきつくなると心配する政次に対して)なつ「では、お役目も励みがいがあるというものでございますね」
  • 政次「(百姓を)貸してくれるかもしれぬと考えるのが、あの女の怖いところだ」
  • (六左に対して)政次「奥山殿、目付というのは(直虎の)物見遊山が多ければ物見遊山が多いと駿府にお伝えするのが役目じゃ。そしてそれは物見遊山と言う名の内通ではないかと疑うものも多くてな。…殿は、どこへ行かれた?」
  • (直虎がただ寝ているだけであったことがわかった後)之の字「六左殿、俺はな、正直ゾッとするのじゃ。殿をいただいて戦などの羽目になったら、到底お守りできる気がせぬ」

 

感想

  直虎の非常識ぶりに周りが振り回される話でもあり、政次が鋭くて頭の回転が速いと言う話でもある。百姓を物のように借りてこよう、買ってこようという発想に笑ってしまった。人買いというのが存在するらしくてかなり怖い。出会いたくない。だいたい、戦場で人を売っているってどういう状況なのかなあ?

  直虎のなんでもやってみようとする姿勢はすごいなあと思うし、ダメでもへこたれないなあと感心する。しかし連れ回される六左や之の字はかわいそうだった。

  政次は直虎が何をしているのか不透明なのに、きっとこうだろうとピンポイントで当てるのがすごい。よく観察しているからしそうなことがわかるのかな。呆れているようにも見えるけど、きっとそうじゃないんだろうな。

  木綿がこのころから作られていたとは驚きだったけど、いい綿花を栽培してたくさん儲けてほしいなあ。家臣が増えないと、人がいないのは侍の方も同じだよお。

  柳楽優弥くんはどのような役回りなのかなあ。チャラそうに見えたけど?気になる!