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うさぎとファンタジー

ばらばらな思いを整理する雑記帳。

おんな城主直虎(14)徳政令の行方

キャスト

  • 甚兵衛(山本學)…瀬戸村の長老。村の窮状を見かねて、直虎が城主になったのを機会に徳政令の発布を願い出る。
  • 八助(山中崇)…甚兵衛の補佐役で、村の働き手の中心的存在。
  • 角太郎(前原滉)…瀬戸村の若い百姓で、新しいことにチャレンジしたい。
  • 富助(木本武宏)…瀬戸村の隣にある祝田村の百姓で、福蔵と連れ立って徳政令の発布の訴えにやってきた。
  • 福蔵(木下隆行)…祝田村の百姓で、富助と連れ立って徳政令の発布の訴えにやってきた。
  • 蜂前神社の禰宜(ダンカン)…禰宜(ねぎ)とは、神社の長である宮司を補佐する神職のこと。百姓たちに強い影響力を持っている。
  • あやめ(光浦靖子)…新野左馬之介の娘で、父親亡き後の新野家をとりしきる。

 

あらすじ

  瀬戸・祝田(ほうだ)村の百姓たちが、蜂前(はちさき)神社の禰宜に相談して、領主である井伊を飛び越えて、今川へ直接徳政令の発布を願い出たという。もし今川が発布した場合、瀬戸・祝田村の百姓は今川の支配の方を望む事態となりかねず、今川はそれを受けて小野家の領地にしてしまうとすれば、これはひどく遠回りな小野政次による井伊家乗っ取りの作戦ではないか、と方久は言う。

  その小野政次は、新野屋敷で中野直之奥山六左衛門とともに、しのやなつ、それから新野あやめに瀬戸方久が家臣の列に加わり、瀬戸村祝田村の領主になったことを伝えた。というのも、もともとは瀬戸村は新野家の、祝田村はしのと虎松の所領であったからである。すると何も知らなかったしの、なつ、あやめはとても驚き、特に虎松のことには神経質になるしのは不安と怒りをあらわにしていた。そこにつけ込み虎松の後見人へ名乗りをあげる小野政次である。

  数日後、今川家臣が、寿桂尼からの書状を持って小野政次を訪ねていた。徳政令くらいで直虎が諦めるのかと寿桂尼の疑問な様子を伝える家臣に、政次は徳川を襲う一向一揆を引き合いに出しながら笑って言う。「味方に刃を向けられるのはまこと恐ろしいものらしゅうございますからな」。

  そのころ、直虎と方久は仮名目録の記載に基づき秘策を考え出して、龍潭寺南渓和尚昊天に助力を頼み込んでいた。昊天はため息をつきながら、「徳政令を出さないで済んだとしても、今川が火がついたように怒りそうだ」と言ったが、直虎は「このままでは小野に乗っ取られてしまう」と一歩も譲らなかった。

  次の日、中野直之奥山六左衛門が直虎に対して、虎松の後見人とは認めないと直訴していると、小野政次がやってくる。どうやら徳政令ののちには領地を元のようにしのと新野家に戻すと言う約束で、中野直之小野政次を推すことに決めたらしい。それを不機嫌そうに見やる直虎。そして今川からの文を手に、徳政令を速やかに発布するよう迫ってくる小野政次に、直虎は目を泳がせながら、「徳政令を、発布…したいのは山々じゃが、方久は…」と言いかけ、方久が引き取って、「ええ、私がいきなり所有するのは風当たりが強いかと、瀬戸・祝田の村を龍潭寺に寄進してしまったのです」と答えた。驚いて目を剥く小野政次中野直之。今川の仮名目録によると、寺領には守護不入と決まっているらしい。慌てた様子の小野政次が、仮名目録を指す直虎の手首に触れながら、今川の沙汰をはねつけるつもりかと問うと、直虎はそっと手を引いて、「はねつけるつもりなどない。奇しくも発布ができかねる様子となってしまっておるだけじゃ」とだけ言った。淡々と去る小野政次と対照的に、激怒する中野直之に、自分に言ったことだけを信じるとはおめでたい男だと一歩も引かない直虎。小野に乗っ取られるのも、そこの商人に乗っ取られるのも同じことじゃと喚き立てる中野直之に、直虎は「方久に預けるのはこれからの井伊のためじゃ。今の井伊には銭もなければ人もいない、これからは先細るばかりじゃ。それを変えるには方久のような新しいやり方がいるのじゃ。」と言って聞かせたが、中野直之は鼻で笑うばかり。しかし、奥山六左衛門は少し感じるものがあった様子であった。

  小野政次はすぐに蜂前神社の禰宜に手紙を出し、禰宜は百姓たちに、強欲な商人と新しい領主が、その利益のために徳政令を出さないように計画を練ったのだと説明し、百姓たちの怒りを焚きつけた。そして禰宜と百姓たちは一計を案じる。その夜、方久は百姓たちに襲われる。

  次の朝、方久のお付きの人が駆け込んできて、方久が百姓たちに連れ去られたと伝える。その百姓たちが要求を記した書面を持参しており、そこには蜂前神社に今川の徳政令を受け入れると記した書面を持ってこないと方久の命はないと記されていた。居合わせた祐椿尼が随分と知恵の回る百姓だと感心すると、怒りに震える直虎は裏で糸を引いているものがいるという。それは小野政次のことである。

  直虎が直接話をしようと単身瀬戸村に行くと、そこはもぬけの殻になっていた。祝田村にも誰もおらず、これは百姓たちによる逃散という抗議行動であった。

  一人で飛び出した直虎を追う傑山は、出会った奥山六左衛門にも一緒に行こうと声をかけるが、六左衛門も心配ではあるものの怯えて中野直之の元へ逃げ出してしまう。中野直之はもちろん心配などしておらず、むしろざまをみろといった態度であった。

  逃散した村々を回って疲弊した直虎は、ついに徳政令を約束する書面を作る決意を固め、蜂前神社を訪れる。するとそこには筆と紙が置かれていて、直虎は粛々と書面を作成して行く。すると、大きく風が吹いて、小さな亀がどうしたものか姿を現した。そのままゆっくりと直虎が書いている書面の上に移動すると、そこで動かなくなった。直虎が思わず、「どけ、亀」というと、自ずとその言葉に亀之丞を、直親を思い出してしまう。直親の誓ってくれた言葉を思い出し、「これは、違うな」と独白する直虎。そして書きかけの書状を残したまま、その場を立ち去ってしまう。

  瀬戸村に戻った直虎を待っていたのは、苗代で成長しきって田植えを待っている苗であった。そこへ追いついてきた傑山に、直虎は決意を聞かせる。「これ以上置いていたら苗が根付きにくくなり実りを損じることになりかねん。百姓たちにとっては一大事。きっと田植えをしに村に戻ってくるでしょう。そこを一気にとらえるのです。」そう言って龍潭寺の周辺から百姓たちを集めて連れてくる直虎と傑山

  僧侶たちが瀬戸村に移動していると政次が聞き、逃散した百姓に移動を命じた頃のこと、こっそり角太郎が瀬戸村に様子を見に行っていて、戻ってきていうには、「あいつら捕まえにきたんじゃねえべ」。なんと連れてこられた百姓たちに僧侶たち、そして直虎総出で田植えを始めていたのだ。もう日も落ちた頃合いなのに。

  瀬戸村の百姓たちが村に戻り、そんなことで絆されないぞ、瀬戸村を方久に売ったくせになどと直虎を罵ると、直虎は、確かに瀬戸村祝田村は方久の所領としたが、それはお前たちの返済を猶予してもらうためでもあるのだと詳しく説明する。それでも借金が消えて無くなる徳政令の方がいいと訴える村人に、直虎は目先のことを言うなと一喝する。「確かに方久は欲深で借金を棒引きにはしてくれないが、欲深だからこそ領地を任せれば潤う仕組みを作ってくれ、自然と借金を返せるようになるだろう。その方がいいとは思わんか」と。方久は銭の犬だと自分で言うほどなのだから、銭のためにはなんでもやり、村を潤すだろうし、そのために必要な村人を粗末に扱うことはないと。その言葉に耳を傾ける村人たち。「清風明月を払い、明月清風を払う。風と月は、諍うのではなく一体であると言う意味じゃ。我と皆も、そうありたいと願う。我は皆と、そんな風に井伊を作っていきたいと思う」その言葉に村人たちは笑顔になり、甚兵衛は感動する。そして皆で一緒に田植えを始めて行く。

  こっそり様子を見ていた奥山六左衛門も感動して、自分は武術はからっきしだが直虎様のために田植えくらいできるようになりたいと言い出し、泥だらけになりながら一緒に田植えを手伝う。それをまた遠くで見ていた禰宜が、政次に、「捉えたのは百姓たちの心でしたか。ああ言う手合いは厄介ですぞ」と囁くと、政次は苦い顔で、「知っておる、昔から」と呟く。

  翌朝、晴れやかな顔の村人に何か要望はないかと聞くと、読み書きができるようになりたいと言う。その流れで、方久を放置していたことを思い出す村人たち。

  祐椿尼から所領を補う話を新野あやめとしのにしたところ、新野家は問題なく受け入れたものの、しのは頑なに祝田村でないと意味がないと言って、祝田村を返してもらわぬ限り、後見とは認めぬと言い放つ。

  その後、寿桂尼は今川の沙汰に背いた直虎を申し開きに駿府まで来るように命じる。

 

感想

  また長くなってしまった。どこを削っていいものかわからず。もう少し短くする努力をして見たい。

  今回は四面楚歌の直虎が信頼を得て行く姿が印象的だった。まだ中野直之が残っているが、本当に頭が悪いから話して理解できるものか不安になる。

  しかし政次は本当に悪知恵が働くやつだのお。悪代官?きっと直虎から後見を奪おうとしているのにも何か理由があるのだと思うし、本当に自分のためには行動しない人という印象だから、もしかしたら直虎のためにこう言う行動をしているのかもしれない。守ろうとして。あと、驚いた顔が結構レアで面白かった。

  方久は今回は悲鳴をあげているだけみたいな哀れなやつだったけど、笑いしか引き起こされなかった。ムロツヨシえらい。

  次は駿府に話が移るらしい。寿桂尼さまけっこう面白いから気になるー。