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うさぎとファンタジー

ばらばらな思いを整理する雑記帳。

おんな城主直虎(8)赤ちゃんはまだか

2017・2・26放送

 

あらすじ

  井伊直親としのが夫婦となって4年、まだ子供に恵まれずにいた。

  一方駿府では、松平元康(元信から改名?)と瀬名の間に嫡男竹千代が生まれ、すぐに次の子供も授かっていた。

  今川家は安泰、敵対する尾張はすでに内通によって居城を失うなど、跡目争いによる内紛が相次いでおり、結果は見えているともっぱらの評判であった。今川義元家督を息子の氏真に譲り、尾張征伐に本腰を入れているところである。井伊は尾張攻め参戦の他に槍を200本作るようにと今川義元から命じられる。

  おとわは直親としのの間に子供が生まれるように、妙薬の麝香をあげようと、おとわは子供の頃亀之丞の父親から貰った鼓を売って手に入れてくれと小野政次に頼む。政次は多少ためらいながら引き受け、おとわが直親の子を産めば問答無用で奥方になれるのではとおとわをからかう。政次の弟の小野玄蕃とその妻なつの間にはもう子供が産まれ、夫婦仲は非常によろしいようである。

  おとわがしのに麝香を届けると、しのはおとわが毒でも盛ると言った風情で断り、おとわが呪っていると責めてきておとわと喧嘩になり、通りかかった直親が無茶苦茶を言って嘆くしのをなだめるという騒動も起こる。尾張攻めへの参戦に意欲的だったのに後継不在を理由に留守居役を命じられたことに不満があったことも手伝い、結果を出さねばと考えた直親は自ら側女を持つと決断する。直盛と千賀もむしろ前向きに側女を選定、奥山家の遠縁の娘で若くして嫁ぎ子供を二人産んだのち夫を亡くし出戻った女子を候補として挙げる。

  直親が側女を持つことを実家の父親に聞いたしのは泣いてしまい、父親に「側女がもし子を産んだとて正室の座は変わらぬ、もっとしっかりしろ」と怒られてしまう。

  ほどなくして、しのはおとわ宛に「お恨み申し上げ候」とだけ書いた置き手紙を残し失踪、理不尽な恨みを向けられおとわは怒り心頭で捜索に参加した結果、ご初代様の枯れ井戸で自殺を図るしのを発見する。

  何故こんなに私を恨むのかとおとわが怒りながら小刀を取り上げると、しのは「屋敷の皆がしのがおとわであればと思っている。直親様も。でも子供を産めば皆見直してくれると思っていたのに、子供に恵まれず、私が悪いのですか。他に誰を恨めばいいのですか」といって地面に突っ伏して泣くしの。おとわが見下ろしながら蔑むように、「では死ねば良い。さすればさすがに私の還俗も認められ、直親との間にすぐ子も出来よう」と煽りながら小刀を投げると、効果覿面、しのに刺されそうになるおとわ。いつのまにか潜んでいた傑山がすかさず取り押さえると、しのは「絶対に還俗などさせない。子供を産んで見せる」と大号泣する。

  直親が騒ぎを聞きつけてやってきて、泣くしのを見てため息をつくと、おとわが怒って言う。「ため息などつくな、あれはそなたの女房じゃろう。何故いつもそんなに他人事なのだ。子は二人で作るものであろう。どうして一緒に悲しんでやらん、一緒に悩んでやらんのだ。何故しの殿はかように一人なのだ」。直親は驚くが一切反論せず、立ち去るおとわをただ見送り、地面に落ちた麝香の箱を取り上げ、しのに寄り添い、謝る。

  おとわは怒ったまま、両親にしのに刺し殺されそうになったことを告げ、側女を置くことへの警鐘を鳴らし、しのがもし母になれば命がけで井伊家を守る武家の女子になるだろうと言う。直親としのは側女をおくまで一年の猶予が欲しいと、直盛と千賀に頭を下げ、認められる。

  そして春になり、井伊直盛と、そして小野玄蕃をはじめとした井伊家の家臣たちは出陣していくのであった。また、駿府では瀬名に出世出世と尻を叩かれる松平元康も出陣していく。桶狭間に向かって。

 

感想

  しののヤンデレ具合が天下一品、目を見張る取り乱しっぷり、いい演技でした。みんなヤンデレにしっかりお役目果たせとか正論ぶつけて、ヤンデレ度を悪化させるだけだった中、おとわは煽って怒らせ開き直らせるいい対処をしてくれました。まあヤンデレと言っても、深い愛情からではなく被害妄想をこじらせた結果だったみたいで、夫婦間にちゃんと愛情が芽生えたかは謎…というちょっとだけ情けない結末でした。残念。しかし、最後のおとわが堪忍袋が切れてしまうまで耐える経過がしっかり描かれていてよかった。いきなり怒り出すと周りが戸惑うよね。おとわが怒るのももっとも、というくらいしのが取り乱してくれてよかった。こういう描写で人物像を描いていくのすごく好き。我慢強いおとわというのが伝わる。

  直親の突き放しっぷりを最後おとわが責めるけど、ここには二人の温度差があって、思いやりの深いおとわと武功とかお役目が中心の直親では感じ方が違うんだろうなと思った。背負っているものが違うからかな。しかしせっかく夫婦なのにしっかりお役目果たせって言うだけじゃ絆が深まらないのも事実、自分は悪くないとだけ言ってれば恨まれないなんてわけないし、しのは本当は直親に怒りをぶつけたかったはずだと思うので、おとわが言った通りだったと。だから直親は反論もできなかった。これで二人の夫婦の絆が少しでも生まれるといいなと思う。

  おとわは直親に微塵も期待してないと言うか、しのと仲が壊れて自分のところにきてくれないかなとか全く思ってないのがすごいなと思った。恋する乙女だったのに、その心はもう捨ててしまったのかな。あの鼓も、ずっと持っていたのはいずれ亀之丞の笛とともに演奏するためだったと思うのに、売ってしまうから。でもきっと心の奥底に隠し持っているだけだと思うけど。

  今回は直親目線だとそんなすごいエピソードにならず、きっと桶狭間に向けての準備や武功を立てたいという話がメインになったと思うので、ここでおとわが苦しむ意味があったのだとおとわの愚痴を聞いてあげたくなった。

  そして次回、桶狭間。おとわのお父さんを始め家臣たちが大勢出陣したから、どうなるのか恐ろしい。政次の弟とか、子供生まれたばかりでいいパパしてたのに。