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うさぎとファンタジー

ばらばらな思いを整理する雑記帳。

アサシン クリード 2016年 アメリカ

監督  ジャスティン・カーゼル

脚本  ビル・コレイジ、アダム・クーパー、マイケル・レスリー

原案  ユービーアイソフトアサシン クリード

 

キャスト

前提知識

  • アサシン教団…12世紀より以前から存在すると噂される、暗殺技術に優れたものたちの秘密組織。特技は「イーグルダイブ」(高所から藁に向かって飛び降りると無傷)、「アサシンブレード」(左手薬指を切り落とし、その部分から刺突用の刃が飛び出してくる仕組みの暗殺道具)による暗殺。アサシンの信条は、「真実はなく、許されぬことなどない」。現在では非常に数を減らしている。
  • テンプル騎士団…中世ヨーロッパで活躍した騎士修道会。その後権力者を中心とする秘密組織へと移り変わり、現在に至っても影から世界を支配しようと企んでいるという。そのためにあくなき努力でエデンの果実を探している。アブスターゴ社のように現在では大企業となっている場合もある。
  • エデンの果実…りんごくらいの大きさの球体で、表面に幾何学模様の溝がある。「かつて来たりしもの」という未知の存在が地球を訪れた時に残した遺産で、いくつも存在する。どのような力を持っているのかはっきりしないが、テンプル騎士団が数多の人心を操る力を持っていると信じているのは間違いない。アサシン教団が隠匿しているため現在では居場所はわからない。
  • アニムス…テンプル騎士団が考え出した、遺伝子記憶を辿って先祖の行動を辿らせることのできる装置。追体験するのみで、過去を改変することはできない。今作ではアームの形をしたアニムスによって主人公が吊られている。
  • 流入現象…先祖の記憶を辿るうちに、現実でも過去の幻影を見るようになり、先祖の能力や記憶が現実の子孫に入り込んでくる現象のこと。短期間で急に戦闘ができるようになるのはこのため。過剰な流入現象は現実でも遺伝子記憶との同調が起こるため危険。

 

あらすじ

  以下ネタバレしまくりです。

  主人公カラム・リンチは子供の頃母を亡くしたが、それは初めて出会ったアサシン教団の父による犯行であり、かつ父の発言により何かの組織から逃げおおせることに成功する。(このとき既に素晴らしい身体能力を発揮。)

  時が経ち、死刑囚となったカラム・リンチに死刑の日がやってくる。なにかの毒を注射され死んだと思われるが、実は死んだことにしてアブスターゴ社の研究施設へ連れてこられていた。そこで医師のソフィア・リッキンから、人から暴力性を取り除く研究に協力してほしいと迫られる。というより、無理やり協力させられる。研究施設にはたくさんのアサシンの子孫たちが囚われていて、カラムは疎外されるが、それはカラムの祖先がアギラールというアサシンでエデンの果実を手にしたことのある人物であったため、アニムスにかけられることによりカラムが自動的にエデンの果実の隠し場所を自白してしまうことになるからである。

  最初は嫌々アニムスに捕まってアギラールの記憶を見せられ、幻影も見えて怯えるアギラールだが、研究施設にいた父親との対面で心境の変化が訪れる。父親がカラムの母を殺した理由は、アブスターゴ社にカラムの母が目をつけられ、研究施設へ連れていかれそうになったからだった。やはりアニムスにかけられることによる自白を恐れてのことであり、事態を理解した母も望んだそうである。父親はカラムをも殺すべきと思ったができず、逃げるように言ったのだという。昔と違って老いて弱った父に恨んでるなら殺せばいいと言われるが、カラムは結局せず、母の残したネックレス(アブスターゴ社に回収されていた)を父に渡す。

  それ以降自発的にアニムスに乗るようになると、なぜか痙攣するなどの副作用が激減する。15世紀のスペイン、スルタンの元にエデンの果実があり、それをテンプル騎士団が狙ってスルタンの王子を誘拐、アサシン教団に所属するアギラールや仲間のマリアがエデンの果実を奪われないように戦うという状況下で、人間離れしたアクションシーンで多数の敵を手玉にとるアギラールとマリア。しかしスルタンは王子の命を人質に取られてエデンの果実を差し出してしまい、大立回りの最中敵に捕まったマリアが人質となったのち殺されてしまう。なんとかテンプル騎士団の強敵を撃退したアギラールはエデンの果実を手に入れ、逃走のため海に身を投げる。その後アギラールコロンブスにエデンの果実を託していたことが判明する。

  コロンブスの墓からエデンの果実を発見するアブスターゴ社の責任者アラン・リッキンとテンプル騎士団幹部。エデンの果実を用いて人々を洗脳し支配下に置こうと目論んで来たテンプル騎士団の野望は果たされる間近なので大々的な集会を開いて祝うことに。その頃カラムとアサシン教団の子孫たちは協力して研究機関のセキュリティを突破(ここで流入現象が役に立ってる)、テンプル騎士団の集会にこっそりと忍び込み、暗殺の機会をうかがう。このとき多数のアサシン教団の子孫が死に、カラムの父親もまた。

  ここにきてようやく、自分の暴力性を取り除く研究と父親の野望の不一致に気づくソフィア・リッキンは、ショックを受けて途方に暮れているとカラムと出会い、カラムの仲間に誘われるも動けなかった。そしてカラムはまんまとアラン・リッキンを暗殺し、エデンの果実奪還に成功したのだった。父を殺されたソフィアはその後ろ姿を睨むのだった。

  

 感想

  とにかくアクションがすごい!とにかくアクションがすごい!

  原作のゲームもアクション性が売りだけど、映画版ではもっとゲームでもできないほどの多彩かつ華麗なアクションを見せてくれて、MX4Dで見たからかもしれないけど、思ったよりもずっとかっこいい作品になってた。イーグルダイブも原作より真に迫っていて、ちょっと怖かった。藁がないのだけが残念。なんでないんだろう?あとアニムスが可動式になったのも、追体験しているのがよりハッキリするし面白いアイデアだと思う。

  内容の説明不足なところは、原作と同じような置いてきぼり感があって、これもまた懐かしい…と親近感すら感じた。あとは前提知識がないとやっぱり理解しがたい世界観だと思う。この映画のために作ったシナリオだから一応完結した内容になっててよかった。もしかしたら続編あるかもだけど、売り上げ次第なのかな…。もしあったとして、また全く新しい内容かもしれないしね。

  なんか時間なかったんだろうなあって思ったのはエデンの果実の隠し場所。そんなのじゃすぐ見つかってしまうよ。もっと厳重に隠さないと!

  アサシンクリードは中世の世界観を旅しながらついでにお仕事するイメージだったから、今回の中世の描写はなかなからしさが出ててよかった。もっと市民生活の中で潜入している感じが出ると、より暗殺者らしいと思うけど。ほとんど外でおおっぴらに戦ってるからあんまりステルスプレイがなくてそこは残念だね。

  カラムの人間描写に時間を割いたところは、原作のゲームと違ってて好感が持てた。だんだんと流入現象でか、それとも追体験による精神的な共鳴なのか、カラムの方がアギラールへと寄っていく感じがすごく出てて、演技も良かったと思う。ソフィアはすごい美人で頭良くて実は善人だし、仲間にならないのが残念に思った。テンプル騎士団幹部の老婦人は、アランが殺されてもエデンの果実が奪われても表情一つ変えずに動かないでいて、もしかしてアサシン教団側のスパイだったのでは?と思ってしまった。逆の展開がゲームであったからかな。それならカラムたちが潜入できたのも納得がいくし。