うさぎとファンタジー

ばらばらな思いを整理する雑記帳。

おんな城主直虎(3)おとわ危機一髪

 2017・1・22放送

キャスト

  • 今川義元春風亭昇太)…井伊家を支配する今川家の頭領。服装や化粧、能などの趣味、他人と直接口をきかず代弁させるなど、公家を真似しているようで武家らしくない。
  • 寿桂尼浅丘ルリ子)…じゅけいに。今川義元の母。息子の政治にある程度口出しできるようだ。
  • 龍王丸(中川翼)…たつおうまる。今川義元の嫡男。まだ10歳程度だが、おとなしく、頭も良さそうな美少年である。
  • 佐名(花總まり)…井伊直平の娘で南渓和尚の妹。井伊家から人質に取られ、今川義元の「お手つき」になったのち、今川家家臣関口氏に嫁ぐ。
  • 瀬名(丹羽せいら)…佐名の娘。賢そうな幼い娘。龍王丸に嫁入りするために蹴鞠の稽古をしている。
  • 太原雪斎佐野史郎)…今川義元の参謀で軍師。計算高そう。
  • 新野左馬助苅谷俊介)…おとわの母の兄で、今川家から遣わされたお目付役だった。人が良さそうなおじいさん。

 

あらすじ

  鶴丸と夫婦約束をしたくなくて小刀で髪を剃ったおとわ。しかし効果がないどころか裏目に出て、今川義元を怒らせてしまう。今川家は、今度はおとわを人質として差し出すように要求してきて、井伊家は大混乱に陥る。おとわの父直盛は戦になるよりは人質もやむなしと考えるが、おとわの曽祖父直平は頭に血が上って戦支度をしようとする。これは以前人質に出した佐名が、今川家で辛い目にあったことが原因である。おとわは慌てて南渓和尚に相談すると、おとわの出家を認めるとその代わりに今川家が井伊家の次の家督を決めることができる(おとわしか直系の子がいないため)ことを強調して、人質を回避させようと提案してくる。それに乗っかって、おとわは南渓和尚新野左馬助と侍女をつれて、今川家の都駿府に向かう。

  当時京の次に華やかと言われた駿府の賑わいに、田舎娘のようにはしゃぐおとわ。南渓和尚は修行の時に知り合った太原雪斎と、自身の妹の佐名におとりなしを頼むが、どちらもまともに取り合ってくれない。おとわは佐名の娘瀬名と対面し、龍王丸に蹴鞠で勝って夫婦約束をお願いするという夢を聞く。

  いざ今川義元と対面するという直前、寿桂尼が現れて蹴鞠の試合(サッカーでいうリフティングをどれだけ長く続けられるかという一対一の勝負)を見ようと言い出し、龍王丸が試合しているのを見てとっさに出家というお願い事を聞いてもらうために蹴鞠で勝つことを思いつき試合を申し込むが、負ける。けれども何度も何度も試合を申し込み、負け、ついに勝つ。途中から見ていた今川義元に願いを聞かれ、おとわが井伊に返してくださいと土下座すると、雪斎や寿桂尼の取りなしがあり、認められる。

 

感想

  一番驚いたのが、あのいい加減な南渓和尚が実は井伊の家系であったこと!今回は結構真面目な話ししてます。おとわにとって辛い話だからこそ、合間合間にコミカルな描写を入れて気軽に見れるようになっているなあ。特に「お手つき」の話のところは、話の内容はひどいけど、それをおとわが鬼ごっこで捕まえる時のお手つきと勘違いしてずっと話を聞いてて、おかしい。でも子供は理解できないことをそうやって補うものだし、この場面ではむしろわからなくていい話だった。

  蹴鞠の勝負はスポ根のように執拗に描写されてて、これはのちの直虎にも似たような描写がされるかもしれない。絶対に諦めないというもう一度お願いします!に龍王丸がいつまで付き合ってくれるかヒヤヒヤした。結局おとわが勝つけどそれまで負けまくってて、こんなの卑怯だと龍王丸がお怒りになるの分かります、すみません。

  最後に雪斎と寿桂尼のお取りなしがあるのは、南渓和尚の根回しが功を奏したということで面目が立った。寿桂尼にとりなしてくれたのは佐名だったらしい。今川家に人質に行ったことで実家を恨んでいるのか、兄とは口も聞きたくないという態度だった。

  今川義元があまりにお公家様みたいな典型的な姿と態度で画面映えしてて吹いた。本当に戦に行くんだろうか。あの格好で。