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うさぎとファンタジー

ばらばらな思いを整理する雑記帳。

おんな城主直虎(5)亀之丞帰る

2017・2・5放送

 キャスト

  • 次郎法師(柴咲コウ)…おとわ。竜宮小僧の真似をして領民と親しくしている。
  • 亀之丞(三浦春馬)…おとわと別れてから10年近く経ち、大きくたくましく成長している。
  • 小野政次高橋一生)…鶴丸。但馬守。井伊家のために尽くそうとする。
  • 奥山朝利(でんでん)…井伊家の家臣。
  • 瀬名(菜々緒)…龍王丸と夫婦約束をするものの、氏真は別人と結婚してしまい、恨んでいる。
  • 今川氏真尾上松也)…うじざね。龍王丸。今川家の嫡男として北条氏康の娘と結婚する。今でも蹴鞠の名手。
  • 竹千代(阿部サダヲ)…のちの徳川家康。今川家の駿府で人質として少年時代を過ごす。

 

あらすじ

  天文23年、1554年、春。

  成長したおとわこと次郎法師は領民と共に労働に励み、頼られる存在になっていた。鶴丸は元服を済ませ小野但馬守政次となり、父とは違う井伊家への忠誠心を育てていた。今川家では、瀬名が幼い頃の約束を守って他の縁談を断っていた一方で、龍王丸こと氏真は甲斐・相模・駿河における「甲相駿三国同盟」のため北条氏康の娘早川殿を娶っていた。これによって今川家は北も東も心配いらなくなったことで三河までの支配を磐石なものにしようとしていた。

  井伊家の後継についてはおとわが出家したことで誰もいなくなっており、小野政直によって息子政次と井伊家家臣奥山の娘とを娶せその子供を井伊直盛が養子に迎えるという案が出される。井伊家の中で「今川の犬」と嫌われている小野政直の孫が井伊家の後継になるという計画に、井伊家家臣たちは大声で反対するものの、井伊直盛はその案を受け入れる。それは小野家を井伊家の縁戚とすることで、これ以上の対立関係にならないように、という思いやりであり、今川家の力が増すばかりで亀之丞を連れもどせないならその方法しかないという消去法でもあった。

  そんな中小野政直が突然病に倒れ、おとわはお見舞いに行くがそこでずっと疑問に思っていたことを聞く。どうして佐名を今川家の人質として指名するように今川方に根回ししたのかと。そのせいで小野政直は、当時の井伊家当主であり佐名の父である井伊直平に蛇蝎のごとく忌み嫌われるようになってしまったのだ。小野政直はただ井伊家に激怒していた今川義元の機嫌をとるためには美しい佐名を人質として差し出すほかないと思った、本当に他意はなく井伊のためを考えただけだと病床から苦しげに頭を下げ、息子のことを頼むと言うと、おとわも納得して帰って行った。しかしおとわを見送った政次が父の元に戻ると父は全く平然とした顔をしており、どうやら嘘をついていたようなのだ。驚く政次だが、政直は「お前は父のことを軽蔑し、こうはなりたくないと思っているのだろう。しかしお前もいずれ父のようになる」と反発する息子にお告げのように言い残し、しばらくして他界した。

  武田による南信州への侵攻が始まると、亀之丞を預けていた家にもその波が押し寄せ、井伊家は亀之丞を呼び戻すことに。屋敷は皆大喜び。そして政次の子を養子にと言う話も、そもそも縁談からなくなってしまう。一方で突然の話に動揺を隠せぬおとわに、政次は意地悪く亀之丞を意識して煩悩まみれだといい、さらに動揺を煽る。煩悩を払わねばといつにもまして修行に励むおとわ。滝行などのため山籠りをしている間に、成長した亀之丞が井伊谷に帰還し、おとわを待ち受けていた。そしてもう出家したから結婚はできないと思い決めていたおとわに、亀之丞は「還俗すればいい。俺はおとわと結婚するつもりだ」と言い放ち、驚かせるのであった。

 

感想

  乙女ゲームで言うところの女友達の役を買ってでてくれている瀬名がありがたい。しょっぱなから懇切丁寧に説明してくれて、理解が進みました、ありがとう。そして少年のはずなのに既に阿部サダヲが演じている竹千代に笑わせてもらった。服装と振る舞いで幼く見えるの本当に不思議だけど、竹千代が阿部サダヲ、よく似合ってたと思う。

  大人編になってもちゃんとみんな雰囲気があっていて、自然に見ることができた。これも子供編を濃密にやってくれていたからかな。計算では、まだおとわも二十歳になるかどうかというところかな。

  それで、政治的な話はおいておいて、おとわが亀之丞が亀之丞の父のような強面になっているのでは、と想像したり、どんな顔して会えば、とそわそわしたり、年相応のトキメキというのがとても可愛くて、そのために滝行とかするのも笑わずにいられないくすぐったさがあった。意地悪を言う政次、亀之丞の視野外からの登場でしばらく気づかないおとわという展開、すごくベタな流れで安定感を醸し出してくれて、しかも間違いがあってはならんと傑山が木の陰から見守ってるところなど、安心して笑ってていいですよという意図を感じて嬉しかった。

  亀之丞はすごく爽やかな青年に成長していて、笠のような帽子のようなものをかぶって馬に乗って野を駆けてくるシーンは子供時代との違いを強調し、服装や髪型の類似で子供時代と変わらないところを示していた。そして武士らしい快活な笑顔。おとわの前ではたまに不安そうにする様子なども変わっていないところもあると思わせてくれる。年齢的には成長したけれど井伊谷に戻るまで元服はしないと言い張って髪型も名前も改めないでいたらしい。

  この三角関係…というか両思い?を今後とも見守っていきたい。

おんな城主直虎(4)女子(おなご)にこそあれ次郎法師

2017・1・29放送

キャスト

  • 昊天小松和重)…次郎法師の兄弟子。物静かであり厳しい人柄。
  • 傑山市原隼人)…戦う僧といったいでたち。優しい目で見守ってくれる。

 

あらすじ

  おとわは井伊谷に帰ってくる。ほっとする井伊家の面々。おとわが今川に行っている間に直平に誘拐されていた鶴丸も帰宅し、親の小野政直に「これ以上井伊家に目の敵にされるようなことをしないでくれ」と訴える。

  おとわはよく考えると出家してしまえば亀之丞と夫婦になれなくなることに気づいて、今更嫌がりだすが、母千賀の「井伊家のために頑張ってえらい、三国一の姫だ」と持ち上げられてすぐ機嫌をよくする。南渓和尚は在家において尼になるより、井伊家のすぐそばの龍潭寺に引き取りたいとおとわの父直盛に言い出し、おとわは無事出家し、次郎法師となる。次郎とは代々井伊家の総領息子につける名前とのこと。

  しかし、修行という名の家事と農作に疲れた上に少量の玄米とたくあんしか食事がないのに嫌気がさし、当日の夜実家に帰ってご飯を食べているところを母千賀に見つかり、「井伊家の本領安堵と引き換えの出家なのに、戻ってきて井伊家を潰すつもりか」と怒られて、逆に「こんなところもう戻ってこない」と言い返して家を飛び出してしまう。心配そうに見守っていた父直盛の前で、いつもは表に出さない子を思う悲しみを垣間見せる千賀。本心では追い出したくなかったのである。それを見て、自分の不甲斐なさを感じる父直盛。一方でおとわは雑魚寝の布団の中で泣いていた。

  また、直満が謀反の疑いをかけられた一件において密かに殺害されていた北条家からの密使の息子が現れ、仇を討とうとしているという話が舞い込み、血気盛んな隠居の直平が小野政直のことを教えてやれば自動的に小野が暗殺されると喜びだす。難色を示す直盛だが、家臣たちは乗り気であった。それは小野政直が、井伊直満の所領を譲り受けるように今川に下知されたと言い出したからだった。

  おとわはお腹を空かせて労働に励んでいると、南渓和尚に托鉢を勧められる。勇んで飛び出していくおとわだが、托鉢の何をも知らず、恵んでくれと村をさまよい邪険にされる。さまよううち、農家からカブをなんと盗んでしまい、ご初代さまの枯れ井戸で土がついたまま貪っていると、鶴丸がやってくる。鶴丸になきながら「こんな生活嫌だ、鶴丸と夫婦約束すればよかった」と言いだすおとわ。亀之丞の竜宮小僧になると約束したのに、という話を聞いて鶴丸は「竜宮小僧ならば僧であってもなれる。むしろ僧の方が助けられることが多い」と助言しおとわを元気付ける。それをこっそり見てしまう直盛。

  おとわは南渓和尚に竜宮小僧になるにはどうしたらと相談すると、竜宮小僧の真似をすればと返され、上機嫌で飛び出していく。昊天がどうしておとわをわざわざ龍潭寺に引き取ったのかと質問すると、南渓和尚は「おとわはあんな歳で今川の下知を覆して見せた、類稀なるおなごだ。赤子のご初代さまを発見された僧も、一目見て尋常ならざるものを感じたというが、私もおとわに同じものを感じた。あれは次郎。おなごという形を取っているがあれは次郎だ」と言った。おとわは以降竜宮小僧の真似をして人々を助け、代わりに食事を恵んでもらうようになる。

  一方で直盛は、小野政直を狙った刺客をあわやというところで傑山に頼んで取り押さえてもらい、その代わりに直満の所領を半分諦めるように小野に言いつける。それは鶴丸から父親を奪ってはいけないという優しさからであった。

  おとわの元に瀬名から、龍王丸に勝ち今川の嫁の座を約束してもらったと、喜びの文が届く。しかし亀之丞からはなんの便りもないまま、生死も不明のまま、9年の月日が流れる…。

 

感想

  おなごにこそあれ次郎法師。いい言葉だなあ。

  南渓和尚が出てくるたびに名言を吐く役になっている!おとわのことを信頼して勝手をやらせていて、いずれ井伊家の当主になると実は思っているのかな。

  父と母の思いも描かれて、子供編締めくくりにふさわしい綺麗な回だった。泥だらけになっていたおとわを除いて。竜宮小僧になろうとする優しい次郎法師の誕生でした。笑顔が眩しいよ。

  小野政直が本当に今川に密告したのか、証拠もないしわからないけど、すごく疑わしい状況で、よくお父さんは小野を庇ったなと感心した。それもこれも子を思う愛情からなのかな。鶴丸はやっぱり優しい目でおとわを見守ってて、みんなおとわのこと好きでほんわかした。

 

  もう子役たちが回想でしか見られないのが残念なくらい濃密に描いてくれてありがとう、って思った。

アサシン クリード 2016年 アメリカ

監督  ジャスティン・カーゼル

脚本  ビル・コレイジ、アダム・クーパー、マイケル・レスリー

原案  ユービーアイソフトアサシン クリード

 

キャスト

前提知識

  • アサシン教団…12世紀より以前から存在すると噂される、暗殺技術に優れたものたちの秘密組織。特技は「イーグルダイブ」(高所から藁に向かって飛び降りると無傷)、「アサシンブレード」(左手薬指を切り落とし、その部分から刺突用の刃が飛び出してくる仕組みの暗殺道具)による暗殺。アサシンの信条は、「真実はなく、許されぬことなどない」。現在では非常に数を減らしている。
  • テンプル騎士団…中世ヨーロッパで活躍した騎士修道会。その後権力者を中心とする秘密組織へと移り変わり、現在に至っても影から世界を支配しようと企んでいるという。そのためにあくなき努力でエデンの果実を探している。アブスターゴ社のように現在では大企業となっている場合もある。
  • エデンの果実…りんごくらいの大きさの球体で、表面に幾何学模様の溝がある。「かつて来たりしもの」という未知の存在が地球を訪れた時に残した遺産で、いくつも存在する。どのような力を持っているのかはっきりしないが、テンプル騎士団が数多の人心を操る力を持っていると信じているのは間違いない。アサシン教団が隠匿しているため現在では居場所はわからない。
  • アニムス…テンプル騎士団が考え出した、遺伝子記憶を辿って先祖の行動を辿らせることのできる装置。追体験するのみで、過去を改変することはできない。今作ではアームの形をしたアニムスによって主人公が吊られている。
  • 流入現象…先祖の記憶を辿るうちに、現実でも過去の幻影を見るようになり、先祖の能力や記憶が現実の子孫に入り込んでくる現象のこと。短期間で急に戦闘ができるようになるのはこのため。過剰な流入現象は現実でも遺伝子記憶との同調が起こるため危険。

 

あらすじ

  以下ネタバレしまくりです。

  主人公カラム・リンチは子供の頃母を亡くしたが、それは初めて出会ったアサシン教団の父による犯行であり、かつ父の発言により何かの組織から逃げおおせることに成功する。(このとき既に素晴らしい身体能力を発揮。)

  時が経ち、死刑囚となったカラム・リンチに死刑の日がやってくる。なにかの毒を注射され死んだと思われるが、実は死んだことにしてアブスターゴ社の研究施設へ連れてこられていた。そこで医師のソフィア・リッキンから、人から暴力性を取り除く研究に協力してほしいと迫られる。というより、無理やり協力させられる。研究施設にはたくさんのアサシンの子孫たちが囚われていて、カラムは疎外されるが、それはカラムの祖先がアギラールというアサシンでエデンの果実を手にしたことのある人物であったため、アニムスにかけられることによりカラムが自動的にエデンの果実の隠し場所を自白してしまうことになるからである。

  最初は嫌々アニムスに捕まってアギラールの記憶を見せられ、幻影も見えて怯えるアギラールだが、研究施設にいた父親との対面で心境の変化が訪れる。父親がカラムの母を殺した理由は、アブスターゴ社にカラムの母が目をつけられ、研究施設へ連れていかれそうになったからだった。やはりアニムスにかけられることによる自白を恐れてのことであり、事態を理解した母も望んだそうである。父親はカラムをも殺すべきと思ったができず、逃げるように言ったのだという。昔と違って老いて弱った父に恨んでるなら殺せばいいと言われるが、カラムは結局せず、母の残したネックレス(アブスターゴ社に回収されていた)を父に渡す。

  それ以降自発的にアニムスに乗るようになると、なぜか痙攣するなどの副作用が激減する。15世紀のスペイン、スルタンの元にエデンの果実があり、それをテンプル騎士団が狙ってスルタンの王子を誘拐、アサシン教団に所属するアギラールや仲間のマリアがエデンの果実を奪われないように戦うという状況下で、人間離れしたアクションシーンで多数の敵を手玉にとるアギラールとマリア。しかしスルタンは王子の命を人質に取られてエデンの果実を差し出してしまい、大立回りの最中敵に捕まったマリアが人質となったのち殺されてしまう。なんとかテンプル騎士団の強敵を撃退したアギラールはエデンの果実を手に入れ、逃走のため海に身を投げる。その後アギラールコロンブスにエデンの果実を託していたことが判明する。

  コロンブスの墓からエデンの果実を発見するアブスターゴ社の責任者アラン・リッキンとテンプル騎士団幹部。エデンの果実を用いて人々を洗脳し支配下に置こうと目論んで来たテンプル騎士団の野望は果たされる間近なので大々的な集会を開いて祝うことに。その頃カラムとアサシン教団の子孫たちは協力して研究機関のセキュリティを突破(ここで流入現象が役に立ってる)、テンプル騎士団の集会にこっそりと忍び込み、暗殺の機会をうかがう。このとき多数のアサシン教団の子孫が死に、カラムの父親もまた。

  ここにきてようやく、自分の暴力性を取り除く研究と父親の野望の不一致に気づくソフィア・リッキンは、ショックを受けて途方に暮れているとカラムと出会い、カラムの仲間に誘われるも動けなかった。そしてカラムはまんまとアラン・リッキンを暗殺し、エデンの果実奪還に成功したのだった。父を殺されたソフィアはその後ろ姿を睨むのだった。

  

 感想

  とにかくアクションがすごい!とにかくアクションがすごい!

  原作のゲームもアクション性が売りだけど、映画版ではもっとゲームでもできないほどの多彩かつ華麗なアクションを見せてくれて、MX4Dで見たからかもしれないけど、思ったよりもずっとかっこいい作品になってた。イーグルダイブも原作より真に迫っていて、ちょっと怖かった。藁がないのだけが残念。なんでないんだろう?あとアニムスが可動式になったのも、追体験しているのがよりハッキリするし面白いアイデアだと思う。

  内容の説明不足なところは、原作と同じような置いてきぼり感があって、これもまた懐かしい…と親近感すら感じた。あとは前提知識がないとやっぱり理解しがたい世界観だと思う。この映画のために作ったシナリオだから一応完結した内容になっててよかった。もしかしたら続編あるかもだけど、売り上げ次第なのかな…。もしあったとして、また全く新しい内容かもしれないしね。

  なんか時間なかったんだろうなあって思ったのはエデンの果実の隠し場所。そんなのじゃすぐ見つかってしまうよ。もっと厳重に隠さないと!

  アサシンクリードは中世の世界観を旅しながらついでにお仕事するイメージだったから、今回の中世の描写はなかなからしさが出ててよかった。もっと市民生活の中で潜入している感じが出ると、より暗殺者らしいと思うけど。ほとんど外でおおっぴらに戦ってるからあんまりステルスプレイがなくてそこは残念だね。

  カラムの人間描写に時間を割いたところは、原作のゲームと違ってて好感が持てた。だんだんと流入現象でか、それとも追体験による精神的な共鳴なのか、カラムの方がアギラールへと寄っていく感じがすごく出てて、演技も良かったと思う。ソフィアはすごい美人で頭良くて実は善人だし、仲間にならないのが残念に思った。テンプル騎士団幹部の老婦人は、アランが殺されてもエデンの果実が奪われても表情一つ変えずに動かないでいて、もしかしてアサシン教団側のスパイだったのでは?と思ってしまった。逆の展開がゲームであったからかな。それならカラムたちが潜入できたのも納得がいくし。

おんな城主直虎(3)おとわ危機一髪

 2017・1・22放送

キャスト

  • 今川義元春風亭昇太)…井伊家を支配する今川家の頭領。服装や化粧、能などの趣味、他人と直接口をきかず代弁させるなど、公家を真似しているようで武家らしくない。
  • 寿桂尼浅丘ルリ子)…じゅけいに。今川義元の母。息子の政治にある程度口出しできるようだ。
  • 龍王丸(中川翼)…たつおうまる。今川義元の嫡男。まだ10歳程度だが、おとなしく、頭も良さそうな美少年である。
  • 佐名(花總まり)…井伊直平の娘で南渓和尚の妹。井伊家から人質に取られ、今川義元の「お手つき」になったのち、今川家家臣関口氏に嫁ぐ。
  • 瀬名(丹羽せいら)…佐名の娘。賢そうな幼い娘。龍王丸に嫁入りするために蹴鞠の稽古をしている。
  • 太原雪斎佐野史郎)…今川義元の参謀で軍師。計算高そう。
  • 新野左馬助苅谷俊介)…おとわの母の兄で、今川家から遣わされたお目付役だった。人が良さそうなおじいさん。

 

あらすじ

  鶴丸と夫婦約束をしたくなくて小刀で髪を剃ったおとわ。しかし効果がないどころか裏目に出て、今川義元を怒らせてしまう。今川家は、今度はおとわを人質として差し出すように要求してきて、井伊家は大混乱に陥る。おとわの父直盛は戦になるよりは人質もやむなしと考えるが、おとわの曽祖父直平は頭に血が上って戦支度をしようとする。これは以前人質に出した佐名が、今川家で辛い目にあったことが原因である。おとわは慌てて南渓和尚に相談すると、おとわの出家を認めるとその代わりに今川家が井伊家の次の家督を決めることができる(おとわしか直系の子がいないため)ことを強調して、人質を回避させようと提案してくる。それに乗っかって、おとわは南渓和尚新野左馬助と侍女をつれて、今川家の都駿府に向かう。

  当時京の次に華やかと言われた駿府の賑わいに、田舎娘のようにはしゃぐおとわ。南渓和尚は修行の時に知り合った太原雪斎と、自身の妹の佐名におとりなしを頼むが、どちらもまともに取り合ってくれない。おとわは佐名の娘瀬名と対面し、龍王丸に蹴鞠で勝って夫婦約束をお願いするという夢を聞く。

  いざ今川義元と対面するという直前、寿桂尼が現れて蹴鞠の試合(サッカーでいうリフティングをどれだけ長く続けられるかという一対一の勝負)を見ようと言い出し、龍王丸が試合しているのを見てとっさに出家というお願い事を聞いてもらうために蹴鞠で勝つことを思いつき試合を申し込むが、負ける。けれども何度も何度も試合を申し込み、負け、ついに勝つ。途中から見ていた今川義元に願いを聞かれ、おとわが井伊に返してくださいと土下座すると、雪斎や寿桂尼の取りなしがあり、認められる。

 

感想

  一番驚いたのが、あのいい加減な南渓和尚が実は井伊の家系であったこと!今回は結構真面目な話ししてます。おとわにとって辛い話だからこそ、合間合間にコミカルな描写を入れて気軽に見れるようになっているなあ。特に「お手つき」の話のところは、話の内容はひどいけど、それをおとわが鬼ごっこで捕まえる時のお手つきと勘違いしてずっと話を聞いてて、おかしい。でも子供は理解できないことをそうやって補うものだし、この場面ではむしろわからなくていい話だった。

  蹴鞠の勝負はスポ根のように執拗に描写されてて、これはのちの直虎にも似たような描写がされるかもしれない。絶対に諦めないというもう一度お願いします!に龍王丸がいつまで付き合ってくれるかヒヤヒヤした。結局おとわが勝つけどそれまで負けまくってて、こんなの卑怯だと龍王丸がお怒りになるの分かります、すみません。

  最後に雪斎と寿桂尼のお取りなしがあるのは、南渓和尚の根回しが功を奏したということで面目が立った。寿桂尼にとりなしてくれたのは佐名だったらしい。今川家に人質に行ったことで実家を恨んでいるのか、兄とは口も聞きたくないという態度だった。

  今川義元があまりにお公家様みたいな典型的な姿と態度で画面映えしてて吹いた。本当に戦に行くんだろうか。あの格好で。

おんな城主直虎(2)崖っぷちの姫

2017・01・15放送

 

キャスト

  • 村のはみ出し者(ムロツヨシ)…あばら家に住む汚い男。金が欲しい。なんでも、隣の村と対立した時など事態を収めるために差し出される目的で養われているらしい。そんなことがあるのかと、驚きを感じる。

 

あらすじ

  去りゆく亀之丞に最後会うことができたおとわは、亀之丞が「必ず帰ってくる」と約束したことに答えて、「待っておる」と告げる。亀之丞が追っ手に捕まらないように身代わりになって捕まるおとわ。結局処罰を受ける前に両親に気づかれことなきを得るが、母にはひどく叱られる。

  亀之丞探しを諦めた今川家は、小野政直を通じて下知を出す。いわく、「小野和泉守政直を新たなお目付役に任じる。」「おとわは小野和泉守の息子である鶴丸と娶せる。」というもの。これには、井伊家の家臣たちの怒りも爆発で、その場は騒然とする。

  おとわに亀之丞を諦めさせ、鶴丸と夫婦約束をさせようと説得を重ねる両親だったが、おとわの決意は固く、新たに鶴丸と夫婦約束をする話には頑として頷かない。ご初代さま(井伊家先祖)が赤ん坊の時捨てられていた伝説の枯れ井戸のところでおとわが思案していると鶴丸が通りかかる。逃げようとする鶴丸から、鶴丸の父親が亀之丞の父親の謀反を今川家に告げ口したという話を聞き、ショックを受けるおとわ。しかし逆に鶴丸の両肩を掴み、「それは鶴丸の父がしたことであって鶴丸のしたことではない。鶴丸を恨むのは筋違い」と力強く語りかける。

  その夜おとわは家出をし、村のはみ出し者(ムロツヨシ)のところでわらにくるまって寝かせてもらう。その一帯大騒ぎでおとわ誘拐犯を探す井伊家だが、村のはみ出し者が礼金目当てにおとわを突き出し、おとわは無事帰宅する。しかし家出の真意を問われ、もし自分が鶴と結婚していたら戻ってきた亀がかわいそうだと泣きじゃくるおとわ。

  その後おとわは他にも方法があるのではないかと両親を責めたため、納戸のようなところに閉じ込められてしまうが、ずっと鶴丸と夫婦約束をしないで済むためにはどのような方法があるだろうかと考え続けていた。そして侍女の悲鳴を聞き駆けつけた井伊当主は、髪を自分で短く切っている娘を発見するのであった…。

 

感想

  …あらすじ長かったかな。

  書いてみると鶴丸が不憫で浮かばれない。本当に。おとわは亀之丞との約束を守りたい一心なだけだけど、ものすごく鶴丸を嫌ってるみたいな態度じゃないか。

  インパクト大の村のはみ出し者(ムロツヨシ)!なんだかかわいそうになる登場の仕方だし、ものすごく薄汚れてて口の中まで汚そうだったしピッカピカのお姫様と並ぶと違和感半端なかった。本当に犯罪者と思ったお父さんを責められない。

  基本的におとわ目線だけど、鶴丸はどう思ったかなあと考えてしまう。「自分と結婚するのはそんなに嫌なのか!?」ってショックを受けてないかな。いや、もちろん賢いからおとわがどう思うのかわかってて、鶴丸はお父さんに夫婦約束はしないっていうんだろうけれど。

  あとはおとわの侍女が悲鳴をあげるシーンが二回もあって、すごいこの人寿命縮みそうって感じのギョッとするような悲鳴を響かせるので、ある意味おもしろかった。血相を変えて叫ぶシーンが目立つ侍女さん(笑)

  おとわはほんとに亀之丞が好きなんだなあって、「亀がかわいそうではないかああああ」って泣く場面で思った。その後の場面でも頰に泣いた跡が残ってて芸が細かかった。いや、感情が高ぶってしまって親に強く当たってしまうという感じで納得。あと髪を適当に剃ろうとして側頭部から出血してる部分があって痛そうだった。

  いい加減な和尚さん、出番は少ないけど好きだなあ。今後も重要な役になりそう。

おんな城主直虎(1)井伊谷の少女

2017/01/08放送

 

天文13年(1544)、遠江国(とおとうみ)井伊谷が舞台。

キャスト

  • おとわ(子役・新井美羽←ミウ)…主人公。女の子だが、元気一杯の男の子のようないたずらっ子で常に冒険心を持っている。
  • 亀之丞(子役・藤本哉汰←カナタ)…体は弱いが意思は強く、一人前になりたいと渇望する少年。おとわと一時的に婚約関係になる。笛が上手。
  • 鶴丸(子役・小林颯←カイ)…頭が良く、あまり無邪気になれず距離をとって観察してしまう少年。おとわのことが好きかもしれない。
  • 井伊直盛杉本哲太)…おとわの父親にして井伊家当主。男の子が生まれず、おとわを息子のように育ててしまう。
  • 井伊千賀(財前直美)…おとわの母親。非常に説得がうまい。
  • 井伊直満宇梶剛士)…亀之丞の父親で、直盛のおじ。今川家による支配に強い反感を抱いている。右目を先の今川との戦でなくしている。
  • 小野政直吹越満)…鶴丸の父親で井伊家筆頭家老。非常に切れもので、かつ、今川家に傾倒しているが、心酔しているかはわからない。
  • 南渓和尚小林薫)…いつも不真面目な態度で隠れて飲酒をしていたりと、問題の多い和尚だが時に鋭い意見を言うことも。基本的に面倒見がいい。

 

  子役の名前が読めなくて苦労したよー。

 

あらすじ

  遠江国井伊谷は、古くから井伊家によって治められていたが、戦国の世の中においては今川家にかなわず、その軍門に下っていた。それに反感を抱いている家臣がまだ大勢おり、今川家との軋轢が潜在的には残っていた。

  井伊家の当主直盛には男児がおらず、未だ幼少のおとわにいずれ婿を迎えることが決まっていたが、家臣の中でも意見が割れ、今川から婿を迎えようという意見と、井伊家家臣の中から婿を出し結束を高めようという意見が水面下で戦っていた。

  おとわは男の子のように育ち、いずれは父の後を継いで井伊家当主になると思い込んでいた。幼馴染の亀之丞と鶴丸と一緒に野山を駆け回る日々を送っていたが、ある日亀之丞と婚約することが決まったと聞いて、父親に直談判に赴く。母親に説得され、女の子らしくいることを決意するも、行動は今までのように周りを振り回すやんちゃっぷりのままであった。

  勉強を教わっている龍潭寺の和尚にこっそりと人助けをする竜宮小僧の逸話を知り、竜宮小僧探しに熱中するおとわと、付き合わされる幼馴染たち。ひょんな事から、僧の死体を発見してしまう。その僧は井伊直満の屋敷で目撃されており、実は直満の今川家に対する裏切りの書面を携えていたため、それを知っていた何者か(おそらく小野政直?)の手のものによって殺され書面を奪われたのだった。

  僧の死体について井伊家当主が確認し慌ただしくなる中、今川家から使者が訪れ、駿府に呼び出されていた直満の首が箱に入れられて届けられた。謀反の疑いで処刑されたのだった。今川家の使者は、直満の息子である亀之丞の首も差し出せと強硬姿勢だが、今川家家臣や直満の父で直盛の祖父の直平(前田吟)の強い反対によって亀之丞はどこかへと逃がされる。

 

感想

  とってもとっても乙女ゲーム序章のような始まり方で胸をときめかせてくれる。すばらしい。おとわの少年のような振る舞い方もGOODだし、病弱だけど芯の強い幼馴染、遠くから二人を見つめる寂しげな幼馴染、すごくいい三角関係?で期待が持てる始まり方。子役の演技も自然で、特に鶴丸はのちに高橋一生になるのがぴったりの似た顔立ちに大人びた雰囲気。

  今回はおとわと亀之丞の淡い両想いが描かれて、しかも引き裂かれるという悲劇的な始まりだった。最後の会話で、亀之丞が自分じゃ頼りないだろうと自信のないところを見せると、おとわが亀之丞には他にもいいところがいっぱいあるし、私が亀之丞の代わりに戦場へも行って見せると豪語するところは本当に想いを感じたし、亀之丞が「私の竜宮小僧になってくれるのか」とおとわに尋ねるのは武家らしくない風流な例えで、やっぱり亀之丞が心優しい少年だなあと感心した。それに父親を亡くしてたった一人になったばかりで気丈だなあと。

  今後は鶴丸がどう絡んでくるのかなー?

 

ブリッジオブスパイ 2015年アメリカ

監督  スティーヴン・スピルバーグ

脚本  マット・チャーマン ,イーサン・コーエンジョエル・コーエン

キャスト

○ジェームズ・ドノヴァン(トム・ハンクス

  ブルックリンでそこそこ大きな法律事務所を共同経営する顔の怖い弁護士。以前ニュルンベルク裁判で検察側をやってたらしいが、それ以降刑事事件を担当したことはない。専門は保険会社を依頼人として保険金の支払いを拒否したり減額すること。妻と可愛い子供達(長女、長男、次女)がいて、かなり大きなお屋敷でくらしている。すごく法律の精神みたいなものを愛していて、信念がある。

○ルドルフ・アベル(マーク・ライランス)

  ドイツ系ロシア人で、ソ連の諜報員でもある。安いアパートで一人暮らし、売れない画家という風情のおそらく60歳を越えた老人。若い頃からアメリカで諜報活動をしていたという。どんな状況に置かれても動揺せず、遠い祖国を大事に思っている。

 

あらすじ

  実話。タイトルの橋は、捕虜の交換が行われたグリーニッケ橋のこと。

  冷戦下、1957年、ブルックリンで諜報活動を行なっていたソ連のスパイ、ルドルフ・アベルがFBIに逮捕される。国際状況からすでに死刑は決まったも同然だったが、一応体面のために弁護士をつけることとなり、白羽の矢が立ったのがジェームズ・ドノヴァンだった。アベルとドノヴァンは少しずつ信頼関係を築いていく。ドノヴァンはなんとか死刑を回避しようと奔走し、成功する。

  一方、同じ頃、アメリカ軍の偵察機が上空からソ連軍の地表を撮影するため敵地に侵入、ソ連軍に撃墜される事件が起こり、搭乗していた米軍パイロット、フランシス・ゲイリー・パワーズ(オースティン・ストウェル)は捕虜になってしまう。パワーズは裁判で禁固10年の有罪判決を受ける。

  また、ベルリンで経済学を学んでいたアメリカ人大学生、フレデリック・プライヤー(ウィル・ロジャーズ)が東ベルリンから恋人を連れ出そうとしているのが見つかり、秘密警察に逮捕される。スパイと疑われている。

  ドノヴァンはCIAからソ連軍捕虜になったパワーズと、アベルを交換する交渉を依頼されるが、プライヤーの件を知り、どちらもアメリカに返したいと思い勝手に交渉を進める。東ドイツに行き、対ソ連、対東ドイツそれぞれに交渉を開始するも、様々な困難に直面する。

 

感想

  ドノヴァンの人柄のように真面目な映画。冗談を言うシーンが全くないし、スパイのアベルは表情がほとんど動かないスパイの鑑のような人物で、面白みはあまりない。ドノヴァンだって顔が怖すぎる。

  銃を打ち合うシーンは全くないけれども、情報の戦争と作中で言われていたように、またドノヴァンの息子が授業で核戦争を学んで家の浴室に閉じこもったり(シェルターのつもりらしい)、未だに戦争の脅威の元にある情勢がひしひしと伝わってくる緊張感が魅力的だった。

  また、ドノヴァンの正義の心はそんな情勢でも正しく法を執行すること、憲法を守り通すこと、に向けられていて、それを堅持することがアメリカの魂だという強い信念を感じさせてくれた。本当に、今の分断されたアメリカをドノヴァンは憂いているんじゃないかな、もし生きてたら。

  スパイ交換の話では、ソ連に捕まってるパワーズと、東ドイツに捕まってるプライヤーのどちらをも返還させようと狙うところが敏腕な感じがして、その綱渡りっぷりが胆力あるなあと感心した。特に小物の感じがした東ドイツの司法長官とのやりとりで、話の途中で司法長官が待っててとか言い出して中断して、その後補佐官みたいなのが「司法長官は出かけました」とか言いにくるけれど、あれは待たせる作戦だったんじゃないかな。そこをサクッと帰っちゃうドノヴァンさんかっこいい!しかもいい感じに「責任は司法長官が取ることになるんですよ…」みたいに伝言するところがいやらしい手口だけど、これは効くだろうな。実際効いたし。1時間も待たされてる間、どう対処するか考えてたのかなあ。すごいなあ。ドノヴァンって示談とかまとめるのうまそう。

  アベルの話だけれど、彼がなぜスパイになったのか、とか具体的にどんな活動をしてたのかが分からなくて、ちょっと飲み込めなかった。スパイなのは間違いないんだろうけど、売れない画家にしか見えないし。ただ、捕まってから誰にも心を開いてなかったアベルが、ドノヴァンにだけだんだんと心を開くようになっていって、彼を祖国の言葉で「不屈の男」と讃えるシーンはすごく良かった。ドノヴァンがずっと彼を画家として扱ってきたから、しかも祖国に忠誠を捧げるという意味でのある種の共感があったのかなと思う。最後、アベルは若い頃離れて以来戻っていない祖国に歓迎されるのだろうかと不安に感じていたし、それを見てドノヴァンも彼が祖国にどう扱われるのか気にかけていたところもまた、敵国のスパイとしてではないアベルを見ていて、そんな人はアメリカ中でドノヴァンだけだったかもしれない。アベルが最後に渡してくれる絵が、ドノヴァンの肖像画が、本物より何倍もカッコよく描かれてて、アベルから見たドノヴァンはまさにこんな英雄的人物だったんだな。

  スパイってすごく優秀な人材がなるのに、捕まる前に死ねとか言われるし、捕まったらなにか喋ったんじゃないかと疑われたり、なんかひどく理不尽だなと思った。アベルもパワーズもかわいそうだなって思った。

  ちなみにドノヴァンはその後、スパイを弁護したという汚名を、スパイ交換によるパワーズ奪還で見事に返上してみせましたというENDでした。オチがきれいでよかった。